水路調査
「農業水利施設の保全施設の手引き」に基づき現地踏査を行い定点調査表を作成します。定点調査表から損傷の程度に応じて定点調査位置を定めて、鉄筋調査(鉄筋ピッチ・被り、腐食調査)、コア採取、反発度試験、中性化試験(ドリル法)等を行います。
導水路、水路トンネルなどは道路トンネル点検に準じて行うこともあります。
開水路の目視調査
開水路の現地踏査では、無筋、有筋によっても違いますが、水路の安定性(欠損、鉄筋の露出、傾き、不同沈下など)、材料劣化(ひびわれ、摩耗、鋼矢板の腐食など)、目地の劣化(漏水、欠損など)などを留意して点検を行います。その結果から詳細調査(定点調査)の箇所を選定します。
定点調査
現地踏査にて定めた定点調査位置において鉄筋調査(鉄筋ピッチ・被り、腐食調査)、コア採取、強度推定試験、中性化試験(ドリル法)等の詳細調査を行います。
付着強度試験
弊社ではテクノテスターを使用して、コンクリート素地面の付着強度や仕上げ材(タイル、モルタル等)・炭素繊維シート等の接着強度を測定します。 アタッチメントにエポキシ樹脂を主成分とする2液等量混合型の速硬化型接着・充てん剤を塗り、3箇所/枚貼り付けます。接着剤硬化後にスリット(切り込み)を入れ、アタッチメントに建研式接着強度試験機(テクノテスター)を取付け、一定の速度を保ちながら引張力を加えて最大引張荷重を求めます。
水路トンネルの調査
水路トンネルの目視調査では主な変状であるひびわれの発生程度、ひびわれからの漏水の有無、コンクリートのうき・剥離・剥落、水流による摩耗、継ぎ目からの漏水などに着目して行います。 一般的に水替えなどが容易に出来ないことが多く、渇水期(11月~2月)に調査を行う事が多いのが現状です。 管径の小さい暗渠など酸欠の恐れがある場合は送風機などで換気を行い、酸素濃度測定を行います。