赤外線サーモグラフィ試験
赤外線とは
赤外線は、1800年にイギリスの天文学者ウイリアム・ハーシェルによって発見されました。ウイリアム・ハーシェルは太陽光をプリズムで分光している時に、偶然に赤色光の外側に物体の温度を高くする目に見えない光があることに気がつきました。 赤外線は、温度を持つすべての物体から自然に放射されています。物体の温度が高温になると、放射される赤外線の放射量も大きくなります。 その放射量は、物体の温度の4乗に比例して大きくなります。つまり、赤外線の世界では、温度が高い物体ほど明るく光っていることになります。
赤外線の性質
赤外線は、可視光線とマイクロ波の間の、眼では見えない領域の光です。波長にして約1ミクロンから1ミリメートルの間で、さらに近・中・遠・超遠赤外線と分類されます。 可視光線と同じように真空中も空気中も直進します。また、可視光線と同じように透過や反射があります。ただし、透過する材質は限られます。

赤外線サーモグラフィの特徴
赤外線サーモグラフィは物体に触れず、離れたところから広範囲に測定することができます。 足場を使用しなければいけない高所や、危険で近づけないものでも、簡単に温度計測できます。また一度に広範囲の温度分布を映像化します。したがって安全性に優れ、作業効率が良い調査方法だと言えます。
赤外線サーモグラフィの応用
土木構造物では橋梁の床版・高欄・下部工などの損傷(うき、剥離、漏水など)や斜面の吹付けコンクリートの損傷などの発見に活用できます。 建築物ではタイルやモルタルなどの外壁仕上げ材の劣化調査診断やコンクリートの劣化調査診断、断熱欠損の調査や漏水調査、防水層劣化調査など様々に活用できます。 弊社では赤外線サーモグラフィカメラを使って様々な調査を行っております。
橋梁のうき・剥離調査
下記写真の赤丸は欠陥部です。健全部と比較して高温になっており、うきと判定しました。打音調査でもうきが確認されました。
下水道処理施設における環境調査
下水道処理施設において酸素濃度、二酸化炭素濃度、硫化水素濃度、気温・湿度などを測定します。
- 硫化水素濃度測定
- 気温・濃度測定
生コンクリート水分測定
生コン荷卸し時に水分測定を行い、測定値が規定範囲内であるかの検査をします。
- 試料採取
- 生コン水分測定
吸音パネルの調査(鉄道)
近接目視により吸音パネルの破損、変形、定着部の異常等を調査します。
- 吸音パネルの調査
- 吸音パネルの調査(軌道内)
ひび割れ深さ測定
ひび割れの影へ2次的な回折波が進む原理を利用して、コンクリート表面に発生しているひび割れ深さを測定します。(測定範囲:深さ5~1500㎜程度)
- ひび割れ深さ測定
- 測定イメージ
コンクリート厚さ測定
超音波でコンクリートの厚さを測定します。また、コンクリートの健全部と測定部との超音波伝搬時間を比較して、浮きや剥離、豆板などの内部欠陥の有無を判定することができます。
- 厚さ測定
- 測定イメージ